昔、人は
砂に水のありかを描いたそうです
そのうち文字が生まれ
人は文字に情報を託しました
やがて情報はデータ化され
紙文化から脱却しました
それでも人は絵を描き続けました
「大切な人が渇きませんように」
絵には祈りが託されたから
美しいという字は
大きな羊と書きます
大きな羊は神に愛されるそうです
祈りを抱えた絵は美術と称され
美術館に招かれました
美術館museumは
女神museの館だから
「久しく神に愛されますように」
そんな思いで
母は私を久美子と名付けました
そんな母は神に愛されすぎて
早々に召されましたが...
「祈りの幕が上がりますように」
そんな思いを
私は書に託しています